柑橘加工状況調査9月26日(火)~29日(金)【後編】

▼愛媛県松山市 えひめ飲料 松山工場

 昭和46年より工場操業を開始し、同工場では原料果実の搾汁と清涼飲料水の製造を中心に行っている。生産している製品はストレート果汁(Brix換算9度)、7倍濃縮果汁、パルプ(果実の房を細かくしたもの)等である。同社では自社製品のほかに、他清涼飲料水メーカーからOEM製品の製造委託なども請け負っている。

 ポンジュースの商品は一般流通用商品と通販用商品の大きく2つに分けられ、通販用商品の中には期間限定で愛媛県産のミカンのみを使用した製品を「旬」という名前で差別化し販売している。原料として搾汁されている果実は商品価値の低い3Lサイズ等の大玉が中心となるが、その他にもキズ果や光センサーで糖度不足と判断された果実が加工用となる。加工場へ集荷された果実は1(大)~4(小)とサイズごとに分けられ、人の目によって果実の割れ、クサレの有無が判別される。判別の終わった果実は可食性の洗剤で洗い、塩素水で洗浄したのち搾汁される。ミカン果実から搾ることできる量はおおよそ重量の半分程度で、残った皮などの部分は飼料として加工、酪農家へ販売される。

 現在、原料として調達している愛媛県産のミカンが1万トン程度、キロ当たり約10円で仕入れている。最盛期と比較すると県産原料の取扱いは20分の1となっており、その理由としては県全体としてのミカン生産量の減少に加え、農家個人での規格外品の販売などが拡大していることが要因と考えている。原料の不足を補うため、現在は国外からも果汁原料として6倍濃縮果汁を調達している。一般に販売されているPONジュースの原料は国内と国外の果汁を混ぜたものが多い。

①集荷・搾汁工場外観

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②選果ライン:サイズごとに分かれ洗浄ラインへ流される9.26⑤

③洗浄ライン :可食性洗剤と塩素水で洗浄し、搾汁ラインへ9.26⑥

④搾汁機 :果汁と皮以外の部分に分けられる。9.26⑦