柑橘加工状況調査9月26日(火)~29日(金)【前編】

 香川県と愛媛県のオリーブや柑橘などの加工状況の調査を行ってきた。

▼香川県小豆島町 ㈲井上誠耕園

 現在、オリーブ約12㌶、カンキツ類約4㌶の園地を所有し、経営の主体となっているオリーブは早生から晩生種にかけ8品種を栽培している。同園では9月25日より早生種アザパを収穫している最中で、この果実は新漬け(浅漬けのようなもの)として加工、期間限定商品として販売している。

 オリーブは生果での消費は無いため、すべて加工して販売される。オリーブは他の搾油植物と異なり果実から油が取れるため、風味を損なわないように収穫から搾油まで12時間以内で終える必要があるという。加工までの時間的な猶予が短いことから、小豆島でオリーブを生産している農家はそれぞれが搾油場を持ち、生産から加工そして販売までを行っており6次産業化の体系作られている。

 同農園で加工、製造している商品は各種オリーブオイルに加え化粧品やカンキツ類を使ったジャムなど多岐に渡るが、全て自社工場で製造している。しかし農園だけでの原料では製造量が限られることから、原料を海外の提携農家より調達して加工、自社ブランドとして販売している。自園地で収穫されたオリーブから作られたオイルは期間限定商品として、他のオイル(海外産オリーブ使用)より1.5倍ほど高い価格で販売している。近年のオリーブオイルブームもあり、需要に対し生産量の供給が追いついていない状況である。島内は耕作放棄地にオリーブの植栽などが進められ、オリーブ生産農家は増えてきている状況と話した。

 ①9月26日現在 収穫が始まった早生種「アザパ」。果重は5g程度。早生種はオイルではなく、新漬 けに加工される。

9.26①

②15年~18年生のオリーブ1樹から40キロ程度が収穫 される。果実は全て手摘みで収穫。1人当たり1日で10キロ収穫する。

9.26②

③選果作業の様子。収穫から加工までの時間が限 られるため、午前に収穫作業 を行い午後には選果が行われ る。果実が傷つかないよう、厚手 の布を敷いて作業を行う。

 9.26③